社会学的思考の流れ 1 (叢書・ウニベルシタス)価格: 3,465円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 レイモン・アロンはサルトルの友人だったことでも有名な社会思想家で、明晰さを旨とするいい意味での「フランスのエスプリ」と云う言葉が似合う知識人である。本書はパリ大学人文学部で行った講議を元にしたもので、思想史にありがちな単なる通史的な理論の羅列に終るのではなく、彼が真に偉大な思想家であると考える人々を集中して取り上げ、その「学説」の核心を、時にその主要著書の丁寧な解説を交え乍ら情熱的に語ってゆく。ヒューマニスティックな観点を重視したその「アロンらしさ」は時に批判の対象にもなったらしいが、それは本書がそれなりに一本きちんとスジの通った書物だからこそであろうし、またそのことは題材を取り扱う際の客観 |
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人材育成論入門 (キャリアデザイン選書)価格: 2,100円 レビュー評価:3.5 レビュー数:3 企業内教育に的を絞り、その起源・沿革をさかのぼったり、職場や仕事上のさまざまな出来事や取り組みに結びつけながら、多角的に「人材育成とは何か」が論じられています。確かに、人材育成の“ハウ・ツー”を事細かに論じてはいないので、それを期待される方には物足りないかもしれません。しかし、人材育成担当者として、真面目に「自分が拠って立つところの基礎を造りたい!」と、思っている人には、お奨めです。また、固定観念に縛られない、臨機応変な「人材育成のあり方」を発想するヒントやきっかけ、刺激を本書から得ることも、十分可能だと思います。 |
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物の体系―記号の消費 (叢書・ウニベルシタス)価格: 3,360円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 ボンドリヤールの物から記号へという伝言は受け止めたつもりでした。
しかし、コノーテートいう単語がよくわかりませんでした。
connotateは、co-notate, co-noteが出てきます。
notete to markという英英辞典もありました。
conotationは、例えば、the associated or secondary meaning of a word。
それはさておき、記号の消費と物の体系の間には、大きな隙間があるような気がします。
物の体系を象徴する記号の消費ということであれば理解で |
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社会を越える社会学―移動・環境・シチズンシップ (叢書・ウニベルシタス)価格: 5,250円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 すぐれた社会学的理論の著作であるが、いくつか難もある。
1.アーリの議論が、その独自な点(場所の消費や移動性など)を除けば、色々な社会学的・政治学的な言説のパッチワークであること(勉強にはなります)。
2.どの章を読んでも「だから何なんだ?」という、消化しきれない感が残る終わり方であること。
3.とにかく値段が高いこと。
これらのマイナス点が少しずつ積み重なって、評価4というのが妥当に思います。
文庫版が出て、値段が安くなったら、また評価しなおしたいところです。 |
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