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競争社会をこえて―ノー・コンテストの時代 (叢書・ウニベルシタス)価格: 5,250円 レビュー評価:3.5 レビュー数:3 「競争」は生活において当然のものであり、資本主義社会の原則のように漠然と感じていたが、行き過ぎた競争は不正や非効率、ひいては不幸を生み出すものなのであろう。いまこそ「協力」を見直し、ふだんどっぷりつかっている「競争」から一歩身を引いてみたとき、新しい方向性が見えてくるかもしれない。「競争」をしないと決めることはイコール「負け組」のレッテルを貼られることではなく、賢明な生き方なのかもしれないと考えさせてくれる興味深い本。 |
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古文書学入門価格: 3,465円 レビュー評価: レビュー数: |
感覚の論理―画家フランシス・ベーコン論価格: 9,240円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 画集としても善いです。
「表象(ルプレザンタシオン)」を憎悪すること、
その実践とそれをめぐる実践の書。
山縣先生のテクストも貴重。 |
母よ嘆くなかれ価格: 1,680円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 この名作はパール・バック自身の一人娘キャロルが知能の発達が進まない子供とし
て生まれため、特別の施設に預けなければならなくなった経過を、涙ぐましく綴っ
た作品です。彼女がかの不朽の名作「大地」を書き始めた動機は、実は(70歳
まで生きた)この愛しい子のために必要な養育費を稼ぐためだったのです。この
感動の作品は、同じ様な(知恵遅れの)子供を抱え悩んでいたケネディー大統領
の母ローズやドゴール大統領の奥さんなど大変多くの母親や父親たちに、大きな
勇気づけを与えたそうです。逆に、この精神障害児キャロルのおかげで、彼女は
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中世の旅芸人―奇術師・詩人・楽士 (叢書・ウニベルシタス)価格: 5,040円 レビュー評価:2.0 レビュー数:1 「もし宮廷歌人が自分の芸と個人のために、その尊厳と声望を守りたかったら、その人は、諸侯もしくはその妃に雇われている時のみ、放浪する旅芸人を継続的に越えていた」(p94)
文意、取れます? 教師の理解不能の講義で勉強嫌いになった学生時代が思い出されますなあ。まともな日本語にさえなっていない翻訳のために、これまでどれだけの良書が真価を損なわれてきたことか。少しは責任を自覚しろよ。 |
エクリチュールと差異 上 (叢書・ウニベルシタス)価格: 4,095円 レビュー評価:3.0 レビュー数:1 レヴィナスじしんにも深い影響をあたえたといわれるレヴィナス論「暴力と形而上学」を所収。レヴィナスの解説書・研究書にとりあげられないことはないぐらい有名な本論は、レヴィナスの思考がかかえこむ困難を透徹な論理でえぐりだすとともに、初期から「第一の主著」ともくされる『全体性と無限』にいたるまでのレヴィナスの歩みを要領よく整理してくれてもいる。ただ、visageを「素顔」と訳すなど、現在の定訳からすれば見慣れない訳語が選定されていることは本訳書の出版時期を考慮すれば納得できるとしても、たとえばtranscendantalを「超越的」と訳したり、『存在と時間』に言うUneigentlichkeitの仏 |
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