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フランス現代詩の風景―イヴ・ボヌフォワを読む価格: 2,625円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 『マラルメの詩学』『ありそうもないこと』におさめられた詩論やエッセイを読み、もう一度ボヌフォワの詩集(日本語の訳詩集、そしてフランス語の)を取り出して読んでみようという気になりましたが、自分ひとりの力では、ボヌフォワの詩論を読んでいるときには感じられたものを、詩のなかに見ることがなかなかかなわず、半ばあきらめかけていた時に、この本を手に取りました。
『ドゥーヴの動と不動』(1953)に始まり、中期の『敷居の惑わしの中で』(1975)を経て、近年の『雪の初めと終わり』(1991)へとつづくボヌフォワの軌跡が、決して短いとはいえない年月をつらぬいて緊密な足どりを維持し、いかにおどろく |
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日本におけるキリスト教学校価格: 2,310円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 著者である塚田理氏は立教大学総長、立教学院長を歴任し、2000年3月定年退職まで日本聖公会の司祭として牧会活動をされてきた。著者は「近代英国の神学」、「日本聖公会の形成と課題」、「天皇制下のキリスト教」、「日本聖公会の形成と今井寿道」などで明らかにされているように、アングリカニズム、初期日本聖公会の状況および日本における聖公会をはじめキリスト教と国家間の関係に関する研究をされてきた。 本書は、立教学院の建学の精神を念頭に置きながら、立教学院の歴史を振り返り、またその教育上の課題について話したことを中心にまとめたもので、全体的に日本におけるキリスト教に基づく教育の在り方を問うものだと著 |
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浅野セメントの物流史―近代日本の産業発展と輸送価格: 4,410円 レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 モノを造る。だが造るには原材料を搬入しなければならず、利潤を得る為には製品を発送しなければならない。製造所と流通は切っても切れない関係にあるのは言うもでもない。 本書では殖産興業政策期(明治時代)から昭和恐慌期までの浅野セメント(現太平洋セメント)と各種物流システムの相互促進発展関係をまとめた専門書であり、産業史研究と交通史研究の架け橋にもなるという意欲的なものである。 完全に研究書であり、専門家ではない私には判断がつきかねたので真ん中の星3つとしました。 |